HBのとってもくわしいドラムレビュー

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ドラムスコHBがさまざまな楽曲のドラムプレイをとってもくわしく解説する

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絶対に失敗しない Frank Zappa - St. Alfonzo's Pancake Breakfast マニュアル


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Yes indeed, here we are! ということでFrank Zappaの時間です!

説明が長くなるので詳しいことはWikipediaなどに譲るが、Frank Zappaの楽曲は極めて難解なものが多いことでよく知られている。今回はバンドでのアンサンブルがとても難しい、度重なる変拍子が登場するこの曲「St. Alfonzo's Pancake Breakfast」に挑戦!

Zappaの無数のアルバムにこの曲が複数収録されているが、初回に発表されたのはおそらく1974年リリースのアルバム「Apostrophe (')」と思われる。

 

アポストロフィ(紙ジャケット仕様)

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曲のアタマはヴィブラフォンのソロ。Zappaお得意の謎のフレーズで幕開けである。ライブ版にて、この曲に入るキッカケとして「あのお馴染みフレーズがやってくるぞー!次の曲はSt. Alfonzo's Pancake Breakfast!!」なんて感じでZappaが叫んでいるバージョンがあったと思う。この謎のフレーズを特に気に入っていたに違いない。

イントロ部分が終わって、a tempoになったところからのドラムはこんな感じだ!

(00:23~)

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今回はなかなか採譜が大変だった。できあがりの見た目はそうでもないように思えるのが悔しいところ!拍子の割り方はもしかしたら違うかもしれないが、ドラム以外のセクションから出来る限り推測した。

見てのとおり5/4や3/4が割りと自由に出てくる。最初の5/4のところの歌詞は「At Saint Alfonzo's Pancake Breakfast」で、この歌詞のリズムにそのまま合致することを優先して曲を作っているものと思われる。歌詞の音節が9個で、最初の8分休符1個をいれると合計で8分音符10個、ちょうど5/4となる。つまり演奏するプレイヤーのことなんか一切お構いなし!

ドラムプレイで難しいと思われるのは、2小節目や9小節目等にでてくる右手→右足を連続させて16分連打しているところ。このスピードで挟み込んで来るか!本曲のドラマーRalph Humphreyの手癖(手足癖)だと思われる。このような手足癖を持っていない場合、この通りプレイするのはちょっと神経を使うだろうね。手癖を真似するというのはそういうものである!

引き続き上記譜面の以降の部分も聞き取って見ようかな。きっと需要はないに違いない!

 

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