あなたが Prince - The Work, pt. 1 を聴くことは、未来につながっています。
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この度はまたあの名盤から!それはもちろんPrinceのThe Rainbow Children!ほんとうにしつこい。しつこくなってしまうのは名盤過ぎるから。ストーリーを織りなす一つのセットとして、このアルバムを総合的に超えるものを近年聴いたことがない。バンドメンバーのB氏から、いまさらに本アルバムについて言及があって自分も再度聴き直したということもある。それよりもB氏、これリリースされたの2001年だぞ!いま2020年ですよ。万が一2020年に聴いている人は挙手のこと。
5年前に書いた記事でちょっと恥ずかしいが本アルバムの別の曲について書いた記事です。
さて本アルバムの中で唯一シングルとなっていた曲"The Work, pt. 1"を確認してみたい。ドラマーは、惜しくも3年前に亡くしてしまった、JBことJohn Blackwell。僕の永遠のヒーローです!There are no goodbyes, wherever you are, you will always be in my heart!
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イントロドンでPrinceシャウトでaawwww! 3小節目から基本パターンが始まる。16分音符のSwingで演奏。ドラムももちろんのこと、他の楽器も相互に高めあうことで生まれる極上のグルーヴである。ドラムパターンは一見普通そうだが、4拍目のバックビートがクローズドリムショットとなっている。これにより、少しだけ気持ちを抑えた全力を出さない雰囲気が生まれる。明日から本気出す。じゃなかった、次のサビで本気出すので、ここでは少し抑制するというメリハリプレイである。6小節目の4拍目がシンプルに4分音符だけになっていたり、その直後7小節目のアタマにアクセントがないのが静かでたいへんよい(譜面上ピンクの音符)。
つぎにサビの部分。こんな感じでパターンが変わる!
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ここは先程のSwingでなくて16分音符はこのままストレートに演奏する。一つの曲の中のAメロとサビでSwingフィールが変化するというのは珍しい。上記譜面ではゴーストノート含めて正確に書いていてゴチャゴチャしているので、エッセンスを抜き出してみるとこうなる。
これは普通じゃない。なんと2拍目と3拍目が3回繰り返されている!やはりJB、凡人とは発想がちがう。スネアアクセントの手順はRLだろうか、それともスネアアクセントの手順はLLで、右手はハイハット4分音符のみで大きくガイドしながら、空いているところにゴーストノートを左手でいれていく感じだろうか。自分がやるなら後者だが、どちらもあり得る。
中盤のソロ回しに入る直前におなじみフレーズが登場したので念の為採っておこう。
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こちらの2小節目の3、4拍目。得意ワザを無理矢理詰め込んだ感がある。だがそれがいい。「右手フロアタム+左手オープンハイハット」からの「右手スネア+左手オープンハイハット」そして「キック」の3打のフレーズである。からの、などといいながら、ゆっくりしている暇はなく、高速で右手を移動させるか、または高速でリストをひねる瞬発力が必要である。不思議な迫力があるフレーズなのでこれはぜひ頂いておこう。
そしてこの"The Work, pt. 1"の次の曲が実は本アルバム一番のハイライト。それでは、想像以上に凄いこの曲きいてくださいEverywhere!
なお「右手フロアタム+左手オープンハイハット」からの「右手スネア+左手オープンハイハット」のフレーズはEverywhereにも登場するので探してみて!