マスコミが絶対に書かない Ojos de Brujo - Color の真実
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最近はだいぶ古い楽曲が多かったので、もう少し近いところで見てみよう。といっても、もう10年くらい前のこと、にわかに一世を風靡したバンド、Ojos de Brujo(オホス・デ・ブルホ)である。なにしろ、ヒップホップとフラメンコが融合しているというのである。そんな彼らのアルバム「Techarí」の一曲目「Color」をおおくりしよう。
- アーティスト: オホス・デ・ブルッホ
- 出版社/メーカー: Hostess Entertainment
- 発売日: 2006/11/18
- メディア: CD
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本曲を聞いてみると、まずもって拍子をとらえることが難しい。きっと拍子があるのだろうが、非常に混沌としたなかで楽曲が進んでいく。パーカッションやらなにやら多彩な音色が混ざり合っていて強いカオス感である。そんな混沌の中、整合性の光が一筋やってくるのが以下の部分である。
6拍子のブリッジ的セクションである。ここへ来てどうやらこの曲は6拍子だったんだと気付かされる。なんとなく後ろの2拍が字余りな感じがしつつも、1小節目と3小節目が繰り返されていたり、洗練されたホーンのフレーズがキメられていて、しっかり計画的なセクションだということが分かる。
ドラムのほうはというと、キックやハイハットオープンのアクセントが、ベースとホーンセクションのリズムにバッチリとキマっている。そのバッチリさ加減と同時に、シンバルの非常に爽やかなサウンドにも注目したい。ココ最近では一番好きな音だ。少し小さい口径のクラッシュシンバル、いや少し大きめのスプラッシュシンバルあたりだろうか。これは実に軽快ですな!真似してみたいサウンドである。
混沌としていて、4拍子になれている者からすると不思議なグルーヴをもった楽曲である。そんなグルーヴを生んでいると考えられるのが、好き勝手に入っているように聞こえる多様な楽器たちである。少なくとも、ベース、ホーン、2種類のカッティングギター、シェーカー、ボンゴ、ボーカル、スクラッチ、謎のイフェクトがおのおの独自のリズムで重なっており、賑やかな祭り的グルーヴを醸し出している。そうなのだ、ドラマーがいくら上手くったって実現しないのがバンドのグルーヴ。ときには謎のイフェクトを演奏してもらうよう、バンドのメンバーにお願いしてみよう!