HBのとってもくわしいドラムレビュー

HBのとってもくわしいドラムレビュー

ドラムスコHBがさまざまな楽曲のドラムプレイをとってもくわしく解説する

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The Isley Brothers - Fight the Power を聴けば、自信が生まれる


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夏の終りに

昨日までがうそのように今日は涼しくなり、もうすでに夏は終わりのようである。時がものすごい早さで進んでいる感じがするのは、外に出ないことが多いためか、それとも加齢のためか。ジャネーの法則 - Wikipedia でもあるし、下記サイトにあるように狭い家の中にずっといるということも要因となるようだ。

大人はなぜ時間を短く感じる? :日本経済新聞

大人になると慣れ親しんだ刺激の少ない出来事ばかりのため、時間経過に注意を向ける回数が減り、その分時間の進行が速く感じられるという。

広い場所にいるほうが、狭い場所よりも時間が長く感じられるとの実験結果があるそうだ。

 

さてそんな加齢が進んだわたしから、いにしえの、といったら大げさか、非常にクラシックなソウルミュージックのご紹介!リリースされたの45年前(1975年)!The Isley BrothersFight the Power!!

Fight the Power, Pts. 1 & 2 [Explicit]

Fight the Power, Pts. 1 & 2 [Explicit]

  • 発売日: 2010/01/27
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

The Isley Brothers - Fight the Power

極めてシンプルなリフに合わせてダンスせざるを得ない!聴いたことがある人はもちろん、初めて聴いた人であっても自動的に身体が動くレベルのグルーヴ!ドラムのほうはこのような感じである。

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赤色にしている音符のところがそのリフに合わせている部分のひとつ。フレーズにきれいに合わせて「・・・ド|ドドタド|ド」。これをずっと繰り返すので、耳に身体に残っていく。直後のフィルイン「・チータッタカ」も時折軽快に。ダンサブルにする隠し味的要素としては、バックビート(2拍目と4拍目)のところで常にハンドクラップが入っているのは大きいと思われる。

また、各小節の2拍目のバックビートのところ、スネアのアクセントと同時にキックしていることにお気づきであろうか。ピンク色にしているキックの音符のところである。取るに足らなそうに思えて、この押し進むグルーヴを生み出すポイントのひとつとなっている。バックビートとキックが同時というのは通常やらないので、押し進むグルーヴのひとつのアイデアとして確認しておきたい。

Fight the power ライブバージョンも同じく

ここで、突然別のトラックとなるがFight the powerのライブバージョンを合わせて確認してみたい。 

Fight the Power (Live)

Fight the Power (Live)

  • 発売日: 2015/08/21
  • メディア: MP3 ダウンロード
 

ドラムはこんな感じである。

(0:00-)

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原曲と違ってテンポがすごく早く、かなりエキサイティングである。原曲のように横に身体をくねらせてダンスするのでなく、縦に乗ってその場で小ジャンプしていくグルーヴである。言葉で表現するのはやはり難しく、書いていてよくわからなくなってきた。

このバージョンでも同じくバックビートと同時のキックが入っている(ピンク色の音符のところ)。ライブでもこれが保持されている。このFight the powerという楽曲のグルーヴを生み出すのに必要なキックであることは間違いない。その他の楽器と重なったり録音状態がわるかったりで、ところによりそのキックの音はほとんど聞こえないのだが大きな問題ではない。ドラマーがグルーヴを押し進めようとするその気持ちが大事なのである!!スピリチュアル?ブラック企業?いいえ、気持ちがスティックコントロール、キックのコントロールに影響を与えるのだ。