HBのとってもくわしいドラムレビュー

HBのとってもくわしいドラムレビュー

ドラムスコHBがさまざまな楽曲のドラムプレイをとってもくわしく解説する

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夢はまだ破れていない。キミには yujihb - 基礎編04 がある。


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いくつかのフィルインのアイデアをさらに紹介!前回と趣きを同じくして、キックをはさみこんだフィルインである。前回は2拍分(=4分音符2つ分)で、キックは定期的に3打に1回とするパターンであったが、今回はそれをすこし拡張して、長さは4拍分(=4分音符4つ分)くらいで、キックはもう少し柔軟にはさむ感じでサンプルをいくつか提示してみよう。

前回の記事はこちら:

 

1小節分のリニアフレーズフィルイン

例えばつぎのような形で両手と足を使うフィルイン。手足の順番を明示するため、一旦両手はすべてスネアとしてみた。なにかの法則にのっとっている訳ではなく、ランダムに両手のフレーズを書き、その両手が休む部分にキックを書いてみたものである。なお、フィルインの直前の小節の4拍目のように、フィルインの予兆・前兆を入れることによってスムーズさがアップするのでオススメである。

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右手をフロアタムに移動するだけ!

つぎに両手スネアだったものを、左手スネア・右手フロアタムに単純に移動させてみる。

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ハイできあがり!!前回の記事にてリニアフレーズのメリットとしてお伝えしたもののひとつ「典型的さ加減を少なくする効果」も加わり、あっという間に個性的フィルインの完成である。上記例を試奏してみてほしい。両手の調子はどう?苦しいかい?ストレスは溜まったかい?答えは否であるはずだ。ラク過ぎて逆に不安になるレベル。とはいえテンポがゆっくりの場合はむしろ体のバランスが取りづらく、慣れるまで練習が必要かもしれない。

 

新感覚のフィルインがすぐそこに

つぎはさらに手の順番を一部変えてみるとどうか。ひとつめの[A+]はこのように。

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ふたつめの[B+]はこのように。

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スネアの音の位置が少し変わることによって新感覚のフィルインに早変わり!ひとつの大きなポイントは、両手が2打のところでRLを逆にしても問題がないということだ。実奏するとすぐに、ほとんど両手に支障がないことが体験できるはずだ。腕の動きに注意を向けてみるとよい。R L (K) R L (K)の箇所の腕の動きは(図1)を演奏した際のものと似ている。一方でR L (K) L R (K)となっている箇所では腕の動きが(図2)のようになる。いやちょっとこれは話が細か過ぎたか。

(図1)

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(図2)

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ともかくこれは、無理な姿勢をとらなくとも、フレーズ中のスネアのアクセントの位置を16分音符ひとつぶん前にも後ろにも持っていけるという可能性を示している。ただし、ここまでくるとさすがに演奏がラクとは言えなくなっている。自分がスムーズに流すことができる手足の順番を模索するなど、すこし練習が必要となるであろう。