HBのとってもくわしいドラムレビュー

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ドラムスコHBがさまざまな楽曲のドラムプレイをとってもくわしく解説する

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若者の Frank Zappa - Hands With A Hammer 離れについて


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Frank Zappa - Hands With A Hammer

この度はまたまたまたFrank Zappaのお時間。これまでの動向から、ほぼ需要がないことが判明しているにもかかわらずご紹介!You Can't Do That On Stage Anymore (ycdtosa) VOL.3から、Terry Bozzioのドラムソロが一つの曲としてクレジットされているものである。

Hands With A Hammer

Hands With A Hammer

 

同アルバムの別の曲を紹介した過去の記事はコチラ 

さあ、極めて限られた少数の読者へ向け、届けHands With A Hammer!! 

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大きな振れ幅のダイナミクス

基本的にハイハットとスネアとキックだけを使って、弱いところは弱く、特定の箇所でとても強く、大きな振れ幅のダイナミクスをつけて演奏する。明らかに強調されているので、キックの音符にアクセントをつけたところさえある。

ほぼ見た目通り、ハイハットは右手、スネアは左手で、パラディドルを組合わせている。なお「let ring」と書いてあるところは、ハイハットオープンを鳴らしっぱなしにすることを表す。

モチーフ展開とオマケ付け過ぎフィルイン

10小節目、17小節目、19小節目では「チーチーチチーチチー」といったハイハットオープンクローズのフレーズが登場する。そしてこのフレーズ、もといモチーフが21、22、23小節目で連続し、24小節目のヂヂヂヂ!ヂヂヂヂ!でついに昇華!クラシック音楽のバックグラウンドを持つ彼の美しいモチーフ展開が確認できる。

28小節目、32小節目はシンプルながらパワーのあるさわやか爽快フィルインである。その直後35小節目では、タム回しのフィルインであるはずのところ、フロアタムに到達した後にドッドコドッドコとオマケを付けまくって長くなり結果的に変拍子となってしまっているのがクールかつ柔軟なプレイである。そのあとは、テンポがなくなってしまうので楽譜はここまで!

日本経済再興への誓い

本曲はZappaがツアーで日本に来たときのライブ録音であるようだ。会場は厚生年金会館って書いてあったかな?厚生年金会館といった場所にZappaが来るってのは、なんだか似つかわしくない。ライブステージというよりは、ホールとよばれるような場所にだ。かつてのJapan as Number Oneの時代だったから、音楽ビジネスとして日本はツアーの拠点として外せなかったのかもしれない。日本向けのCDにはJapan bonus track収録とかも多かったし。昨今では悲しいかなJapan passingが続いている状況である。イイ感じのアーティストがたくさんやって来るように、日本経済を再興させアジア圏での重要性を強く示すことが急務である。 

ジャパン・アズ・ナンバーワン

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