井上陽水 - 夕立 であなたの人生が変わったらすみません。
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井上陽水 - 夕立
昔聴いていた楽曲をひたすら聴き続ける生活を続けていたところ、前回と同様に挙げておかなければならないものを再発見!なんと今回は井上陽水だ!!
井上陽水がなぜこのブログに?フォークとか素敵ハーモニーの歌謡曲ですよね?いいえ、極めて良質なファンクロックグルーヴに乗せて歌も激アツです。それはYOSUI SINGLE COLLECTION他に収録されているこの曲夕立!
ファンキーからの3拍子からの激熱
最初から歌の一番の終わりあたりまで!
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ギターリフとリズムギターが織りなすファンキーなイントロである。これは何風といえば正しいのか、いろいろな表現がありそうである。譜面上「A」のところからドラムの基本パターンが始まって「B」から歌が入ってくる。15小節目では12/8(または6/8が2つ)がはさまっている。この急な3拍子が効果的であり、楽曲の大きな特徴となっている。その直後の16小節目アタマの「る、う、うッ」がシンプルにアツい!
ドラムの他に、ロートタムかなにかのサステインのない音が重なっている。夕立の雨粒がトタン屋根に当たって鳴る音のように聞こえて、夕立の緊迫感や臨場感を増している。このタム的な音によりドラムセットのスネアの音が判別し難いところもある。その一方で、キックは譜面のように16分音符系でたくさん動いていることがわかった。普通に聴いても分からなかったのだが、イコライザーで0kHz(最重低音)~80kHzくらいの音程の音量レベルを上げたところハッキリ聴き取ることができた。15小節目でこんなにたくさんキックしているとは知らなかった。
歌ものにあるまじき拍子がはさまっている
歌の二番が入ってくる「C」あたりからの続き:
24小節目に同じく3拍子がはさまって「る、う、うッ!」とキメたそのあとである。「D」からスネア頭打ちになって、もはや文字で表現できない歌詞を陽水はついに叫びはじめる。そして次の瞬間に3/8!ゆーうだっちだ、あ、あッ!!なんと歌ものにあるまじき拍子3/8がはさまっているのである。それでいて、この曲にはこれ以外にはない、と思わせる自然さで。これはすごい。だれがかんがえたんだろう。また、30小節目3、4拍目のハイハットをからめた「タカドチ!タドチ!」も小技が効いていて素敵な真似したいフレーズである。
チートレベルのいい声
親が聴いていたとか、マニアな友達がいたとか、きっかけがなければ井上陽水のヒット曲以外の曲はほとんど知られていないのではないか。自分はたまたま友達がYOSUI SINGLE COLLECTIONをよく聴いていてオススメされ、歌ものとして好きになったというのがきっかけでありドラムやグルーヴというキーワードで聴いたわけではない。井上陽水についてかつて取り沙汰されたのは、不思議な歌詞だったりトークで垣間見えるキャラクターだったりしたが、自分はそのいい声に特に惹きつけられた。いい声過ぎてもはやチートである。ズルい。いい声で人々を惹きつけてみたい。