リア充がひた隠しにしている Duran Duran - I Wanna Take You Higher
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このたびはDuran Duranのアルバム「Thank You」から「I Wanna Take You Higher」をおおくりしよう。このアルバムは、全てカバー曲であり、実にたくさんのゲストミュージシャンが参加している。この曲でドラムを担当するのは、ChicやThe Power Stationに参加していたTony Thompson。そのたいへん力強いグルーヴを堪能せよ!
冒頭からのプレイをみてみよう。
ゴーストノートも含めて正確に採譜してみると上記のようになる。なんだか複雑な感じがするのでシンプルに書くと以下のようになる。
ハイハットは8分裏にアクセントを付け、スネアであいているところに適宜32分音符でゴーストノートを入れている形となる。
しれっと楽譜には書いているが、この右足の32分音符のダブルはスゴイ!是非聞いてみて欲しいのだが、これがなんとも「キマっている」!骨子となるファンクグルーヴを失わず、かつ有無を言わさない重厚感!
そして上記冒頭パターンの直後、以下のようにオープンハイハットとスネアのアタマ打ちのパターンとなり、ここでも32分音符のダブルを何度もキメにキメ、その安定的な右足テクニックを見せつけるのである。その右足もさることながら、時に力まかせに打ち付け、時に繊細なゴーストノートを挟み込むような抑揚のある右手左手のストロークがグルーヴを促進する。
「I Wanna Take You Higher」といえば、そう、Sly and the Family Stoneのハードファンク曲である。自分は原曲よりも先にこのカバー曲に出会っていて、原曲を後で聞いたのだが、意外とローファイなサウンドだったのでコレジャナイ感が強かった。カバー曲と原曲を比較すると、原曲の方がいいという意見が多い傾向があるとおもうが、この曲は原曲に大勝利してしまっているのではないだろうか。テクニックはどうあれ、この曲のドラムプレイはノっている。ノリにノッている。ぜひとも静かなところでカナルイヤホンでじっくりと聞いてみてほしい。きっと、じっとしていられないだろうね。the dancers just won't hide!!(Sly and the Family Stone の Dance To The Musicより抜粋)