Vinnie Colaiuta 最強伝説 - I'm Tweeked / Attack Of The 20lb Pizza
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- Vinnie Colaiuta - I'm Tweeked / Attack Of The 20lb Pizza
- 普通のロックドラム的パターンがズレて、ズレて、ズレる
- もう少し正確に楽譜にすると
- 間をとって8分裏のゴーストノートを書いてみる
- タイムを変化させるようなプレイは流行ってないんだろうか
Vinnie Colaiuta - I'm Tweeked / Attack Of The 20lb Pizza
今回はこれもまた20年以上前の楽曲で恐縮ながら、当時の音楽シーンに衝撃を与えた問題作を取り上げよう!
Vinnie Colaiutaのソロアルバムである。タイトルはそのままVinnie Colaiuta!そして1曲目の I'm Tweeked / Attack Of The 20lb Pizzaのアレを確認!
普通のロックドラム的パターンがズレて、ズレて、ズレる
ギターのテーマが始まったところからのプレイがこのような感じ。
(00:19-)
もちろんご注目は9小節目から16小節目までのプレイである。聞いてもらうと明らかなのであるが、普通のロックドラム的パターンが、突然16分音符分ズレて、ズレて、ズレる。ひとはよく、レコードの針が飛んだようだとか、CDが読み込みエラーでスキップしたなどと表現する。8分音符のクリックを聴きながら自分でもトライしてみたくなるプレイである。これまでにないトリックを思いつき、そして実践するVinnieにリスペクト不可避。
もう少し正確に楽譜にすると
この普通のロックドラム的パターンをもう少し正確に楽譜にすると、このようにテヌート的なハイハットと、その裏のゴーストノートのようになるかと思う。
ハイハットをハーフオープンぎみにして強く叩いて、ほんの少し裏拍を叩くか叩かないかくらいの感じ。右手は8分で動かすが裏拍はほぼゴーストモーション的な。したがって、最初の楽譜は厳密には休符が正確ではない(もっとテヌートしているので休符が多すぎる)。その代わり実践向けとしてアクセントのついたハイハットとスネアバックビートのタイミングを明確にするように書いている。
できる限り正確に書くと、こんな感じで最高にわかりにくいことになる。これは嫌だ。
間をとって8分裏のゴーストノートを書いてみる
それなら、間をとって次のように8分裏のゴーストノートを書いてしまえば実践的かつ少し正確になるかも。ついでに、レコードの針が飛んで普通パターンからズレた状態になった部分に色を付けてみた。緑は1拍のなかの16分音符4つ目、ピンクは3つ目、青は2つ目にアクセントがある状態となっている。最初の楽譜とどっちがいいかな。
タイムを変化させるようなプレイは流行ってないんだろうか
多くの高齢ドラマーはこちらの楽曲はすでにご存じのことと思われる。事と次第によっては「Vinnieのソロアルバムのアレ」で伝わるほどの有名トリック。近年このようなタイムを変化させるような興味深いプレイに出くわさないように思うが、流行ってないんだろうか。もしかしたら高齢でないドラマーには、何が面白いのか、高齢者が何をそんなに騒いでいるのかわからないのやも知れぬ。